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沖縄の大好きな中年オヤジですが、ブログで色々取り上げています。(笑)

人類初の月面着陸時の全身写真がほぼない男・アームストロング氏

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色々尊敬出来る人間は世の中、沢山いるものですが、アポロ11号の船長をし、初の月面

着陸をしたニール・アームストロング氏も、その中の一人です。特に技術者としては自

分は尊敬しています。アポロ11号の同じクルー、オルドリン氏も月面の人類初の第一歩

をする可能性のあった人物であったようですが、結局は余り目立つことも好きでない、

実直であったアームストロング氏に月面第一歩をNASAが任せたのも自然の流れだった

ようにも思えます。

 

昨日、たまたま早くに寝てしまったので深夜に起きて珍しくTVを付けたらBSのNHK

アームストロング氏、いわゆる月面人類第一歩の男、ファーストマンの特集番組を

やっていたので見入ってしまいました。人類が初めて月に降りたったのは1969年7月

21日。確か小学校の視聴覚室で見ていたような、そんな記憶があります。当時は衛星

放送もインパクトがありましたし、同時通訳をやっていた西山千氏がかなり好きで

TVに見入ってました。当時はかなりアポロ11号の衛星中継はTVでやってました。それ

だけの偉業だったのだと思っています。

 

さて、TVでやっていたファーストマンの話の中で非常に感心してしまったのが、アー

ムストロング氏がカメラによる撮影担当だったためか、当時の月面でのしっかり写って

いる宇宙服の写真はほぼ全部、オルドリン氏の物だったと言う事実です。一般人の感覚

で言えば、これだけの偉業ですから写っておきたいと思うのが普通だと思うのですが

アームストロング氏の全身写真としては、どこにもないそうです。部分的なものとか

そんなものしか。唯一全身が写っていたのはオルドリン氏のヘルメットの鏡のような

顔の部分に反射して写った小さな全身。これだけなんだそうです。

 

この話を聞いて、まさにこれがアームストロング氏だと非常に納得もし、感動さえ

しました。本物の仕事人はこういう感性なんです。記念の写真なんかに写るよりも

実際に為すべき仕事を寡黙に淡々とこなす。これが本物のプロと言うものです。

月から帰還して2年後に彼はNASAを辞めます。管理職として現場から離れた仕事に

なってしまったためのようです。ここの自分が辞めた時の理由と似ていて非常に

共感できる部分でした。職人めいた人間は自分が為すべき仕事から外された場合は

いくら待遇が良くてもその職を辞するのです。そんなものです。

 

結局、もともとは話すことすら得意でなかった彼氏が一夜にして大有名人になって

しまったことはアームストロング氏にとっても非常に不幸なことでしかなかった

感じです。それでも宇宙開発に関する仕事に積極的に関わっていて、例の1986年に

不幸にして起きたスペースシャトルチャレンジャー号の爆発事故原因を追究する

事故調査委員会の副委員長として実質的な責任者として非常に優秀な調査を実施し、

その後の手本とされる調査報告書も作成したことは非常に彼らしいし、優秀な彼

ならではと言った感じもあります。チャレンジャー号の爆発事故に少しだけ触れると

あの事故は燃料タンクのシール材となっていたゴムが低温のためにシール材の役目を

果たさなくなり、そこから漏れた燃料に火が着いて爆発と言う非常に不幸な事故で

した。当時自分もパッキンに使うゴム材を仕事の関係で調べており、知識があった

ので使用環境によってゴム材を使い分ける詳細を知っていたのです。

 

奥様にも一部の方にも変人と思われていた節もありますが、ジェット戦闘機のテスト

パイロットとして生きる死ぬの経験を何度もくぐり抜けてきた人間はそんなもんだと

自分も思ってます。ライトスタッフと言う映画、ご存じでしょうか。ジェット戦闘機

の優秀なテストパイロットが宇宙飛行士、アストロノーツになるまでの実話が

ライトスタッフです。自分も好きで何度か見てます。今回の話題は子供の頃から

大好きな宇宙開発に関係した話で、少し嬉しくなってます。しかし、アームストロング

氏、良いですねぇ、本当に尊敬します。