絵画も好きなので時々話題として取り上げていますが、昔の仕事でオランダとの繋がり
があったため、オランダの画家、特にフェルメールが一番好きなのです。他にもフラン
スにいたころのゴッホ、そして知り合いのお勧めではレンブラントになります。お世話
になった方のお勧めでアムステルダムの王立美術館で「夜警(De Nachtwacht)」も
見させて頂きましたが、フェルメールを見た後であったために思った以上に感動を覚え
なかったのも事実です。夜警に関しては驚くことに、もともとの絵画が大き過ぎて、
周囲を切ってあるとか。この絵画は人の何倍もあるような大物なのです。自慢に聞こえ
るかもですが、ハーグにあるマウリッツハイス王立博物館で「テュルプ博士の解剖学講
義」も見ましたが解剖と言うあまり自分としては見たくない絵であっため、眺めて、こ
の絵画を見終えてしまってます。
それにしてもレンブラントは有名で画家ですし、「光の魔術師」と言われているだけ
あって素晴らしい絵画であるのは間違いありません。今回はそのレンブラントの自画像
を所有していた方がオークションに作品を出し、19億7千万円で落札されたというニュ
ースです。今回、英競売大手サザビーズで落札されたのは、ひだ襟をつけて黒い帽子を
かぶった自画像で最初の写真の通り、小さな作品です。それでもあのレンブラントなの
で自分には全く関係のない金額とは言いながら約20億円は高くない気がしています。
レンブラントは生涯を通じて80作品の自画像を制作しており、そういった意味でも貴重
な作品なのは間違いありません。ゴッホと違ってレンブラントは、この作品を書いた
26歳の頃にはアムステルダムで画家としての地位を確立し、初めて商業的な成功を収め
ていたそうです。1632年末ごろの制作とされるこの自画像、実物を見たら、相当感動す
るだろうなと思ってしまいますし、それを個人で所有するのは究極の贅沢のように思い
ますね。