気になるトピック&ニュース少し掘り下げブログ

沖縄の大好きな中年オヤジですが、ブログで色々取り上げています。(笑)

富山県滑川市・市立中学校の男性教諭過労死裁判のニュースを見て

自分の親や親戚からして学校の先生がかなりの家系でしたので学校の先生の忙しさは子

供の頃からかなり知っていました。後から耳にした話では子供を助けるために893とも

相対したこともあったようです。それはもう50年は前の話です。そんなわけで自分も周

囲の大人たちからは学校の先生なら簡単になれるよ、と言われていました。多分、親や

親戚に学校関係者は沢山いたからと勝手に思ってます。ただ、自分は学校の先生だけは

したくなかった。それは学校の先生の子供への影響がかなり大きいことを知っていたの

で、その役目は絶対にしたくないと強く思ってためです。

 

さて、今回の過労死の裁判も42歳の男性教師の例です。月の残業が155時間だったこと

もあり、お休みもほぼなかったとのこと。155時間は正直って地獄以外の何物でもない

でしょう。自分も30代前半で残業が100時間超えた際には「もう嫌だ」と思ったことが

あります。ただ、もっと言えば管理職になってからは実質の残業は100時間をゆうに超

えていたし、本当に余裕がなかった。接待も増えて都内に午前零時過ぎに解散になって

その後、タクシーで茂原まで帰り、ほぼ午前2時半頃に寝て、朝8時半には出社という

のを週に何度もしたこともあります。それでも体力があったせいか、なんとかやって

いました。

 

それでも今回は奥様の他に娘さんと奥様のお腹には長男がいたということなので亡く

なった本人は相当悔しくて心残りだったろうし、残された奥様や娘さんを思うと言葉

も出なくなります。死因は「くも膜下出血」で倒れる前は頭痛も訴えていたということ

ですから前兆はあったということになります。正直言って、今の学校の先生からは

全然仕事の余裕がないし、仕事がかなり苦しいという声を自分は何度も聞いています。

そんな環境だったとしたら、本人の健康に良くないのはもちろん、生徒自身にもよく

ないのがはっきりしています。ですから本来であれば、実際の作業量を減らしていく

ことが必須です。もともとは公務員なわけで、今のお役所の業務から推測しても作成

しなければならない書類が多過ぎなのではと勝手に思い込んでいます。もう、実態

として責任を取るケースが少ないのなら、その関係書類は無くすべきです。

 

しかし、今回の裁判も先生が亡くなってから既に7年もの月日が経過しています。こ

んな場合は7年は本当に長すぎと思いますね。遺族はその間苦しい状態を続けないと

いけません。それでも8300万円が県と市から支払いされるようですから良かった。

富山地裁での判決なので上告しないことを願うばかりです。それと今回の件では

上司の監督がどうなっていたのかが分かりません。単純に駄目だったではなくて

2度と同じような悲劇が起きないように具体的な対策を早急に決めて実行してほしい

です。そんなこんなで先生の過労死の件、触れてみました。