世の中、様々な出来事があって、その解釈に苦労したり、悩んだりすることがかなりあ
るのですが、今回の件もその1つのように思います。詳細は省きますが、最近、世間か
らかなり叩かれている、日本のシティミュージックの神様、山下達郎氏のことです。今
回もマスコミがどれだけ正確にニュースを伝えているか、分からないながらのお話で
す。昭和30年代前半に産まれた私からすれば、達郎氏は完全にシティミュージックの
神様で彼の音楽は完全に自分の生活の中に溶け込んでる感じです。そんな部分からは
彼に完全に心酔している感じなのですが、それは決して彼を神格化して、聖人である
ことを求めているわけではないのです。あくまでも音楽をベースにしてのお話になり
ます。
そして、今、その彼も70歳になり、完全に老人の年齢になっています。そして、彼ほ
どの業界最重要人物ともなれば、想像ですが完全にお殿様状態で意見を彼に言える人
間はほぼいないでしょうし、彼の作品制作への拘りやコンサートでの観客とのやり取
りを見れば、自分の嗜好にかなり拘り、(あ、これって彼のような信じられないような
音楽を作る人間にとっては普通のこと)、自分の思い通りにいつもやっていたことがは
っきり分かります。もっと分かりやすく言えば、彼は頑固じじいで今まで神様のよう
に好き勝手に活動してきた、とも言えます。そう、頑固なおじいさんな訳です。
そして、今回問題とされ、叩かれたのはジャニーズの性加害問題を擁護したような発
言をラジオでしてしまったことのようです。自分はそのラジオも聞いていないので
ニュアンスが分かりにくい感じですが、そんな感じの話をしてしまったのでしょう。
それでそれに納得出来ない方が彼を叩いた、そんな感じだと思います。今はSNSでは
過激な発言も多いし、達郎氏の発言に納得出来ない方は相当毛嫌いして、その旨を
ネットに乗せたということでしょう。その気持ちもよく分かります。加えて、そん
な人間の音楽なんか今後絶対に聞きたくないと思った方がいても不思議ではないわけ
です。
ただ、前から言うようにネットでの他人様の批判は決して言った本人にも良い結果を
生まないし、前向きな意見交換なら良いとしてもお互いに傷付け合うのは絶対に良く
ないことなので、自分はそういうことをしたくないし、他の方にもしてほしくないと
思っています。更に亡くなったジャニー喜多川氏の性的な加害についてはフォーリー
ブスが全盛期だったころにも目にしたことがあるので、もう40年以上も前から、そん
なことがあったのかもです。それを世間もマスコミも警察等も許してきたという危険
性すら、あるわけです。
そうなってくるといくら達郎氏でも性加害の件は軽んじて話すべきでなかったのは明
らかですし、加えて誰に対して言ったのかが自分は分かっていませんが、「そういう
人たちは私の音楽を聴かなくてもいい」とまで言ったことは悲しいかな、完全に暴言
になってしまう。まあ、職人さんで頑固一筋のおじいさんですから、その気持ちも
分からない訳でもないのですが、公には言ったらいけない言葉だったと思います。
そんなことで完全に神様な達郎氏がこんな発言をしてしまったことは本当に悲しいし
頑固じじいだったとしてももっと大人の対応してほしかったと強く思っています。