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沖縄の大好きな中年オヤジですが、ブログで色々取り上げています。(笑)

札幌のガス爆発事故で思い出した、漏洩ガスの恐さ、いわし博物館爆発事故

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引用:https://www.msn.com/ja-jp/news/national/札幌爆発、スプレー缶開け引火か-100本超、不動産店職員/ar-BBR3x7z?ocid=spartandhp

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自分の想像以上にガス爆破で破壊された九十九里町いわし博物館

引用:http://j.people.com.cn/2004/07/30/jp20040730_41883.html

札幌の繁華街で起きた爆発事故のニュースを聞いた際に、すぐ思い出したのはガス

爆発のことです。あの規模の爆発となると、そう言った原因がすぐに浮かんできます。

ガスは一定の空気の混合状態で火が付くと、とてつもない燃焼をするのです。これは

本当に恐い。今回の札幌の件では卓上ガスコンロ(?)用のボンベの廃棄処分をして

いた最中に起きた事故のような報道がなされていますね。ということはガスの臭い

(ガス自体には匂いがないので腐臭材の臭いです)がしていた、ということですから

ガスの存在が恐いものだと分かっていたら、防げたのかも、そんな風に思ってしまいま

う。

 

そして、もう1つ思い出すのが仕事柄、現場も刑事に連れられてみたことのある、

九十九里町のいわし博物館爆発事故。これは2004年の爆発事故ですね。仕事に関係した

話ではありますが、事故予防に関してのお話なので、書いても良いでしょう。当時、

千葉県警の刑事が勤めていた会社にもきて、色々質問をし、調査をしていました。

そして、刑事さんが来た時に私にどうしても爆発事故現場を見てほしい、ということで

当時、立ち入り禁止になっていた、いわし博物館の現場に行ったことがあったのです。

お1人女性職員の方も亡くなっていますし、刑事さんがどうしてもというので、しぶ

しぶです。行ってまず驚いたのが上の写真の下側がいわし博物館の当時の写真ですが、

本当にミサイルでも飛んで爆発したような状況でした。周囲に止まっている車にも

機銃でも打ち込んだような穴が無数に明いていたのです。これを見て本当にぞっと

しました。亡くなったのがお1人だけだったのが奇跡に思えました。「すざまじ

い・・・」それが第一印象です。天然ガス(メタンガス)の爆発でこんな被害になるん

だ、とつくづく思いました。中に入ってメチャメチャの博物館を歩いていくと爆発の

あった部屋であった場所に行きつきました。なんと壁に半円上にヒビが入っていたので

す。そして、それが段々と大きな半円になっているのです。そう、この半円の中心が

天然ガスに着火した、爆心だったのです。背筋が寒くなりました。いわし博物館での

爆発事故では博物館自体は鉄筋コンクリートなので、地表からガスが出ていても、それ

は室内に入らない構造であったのですが、爆発した資料室にエアコンを取り付ける際に

床に穴を明けたため、それを伝ってガスが資料室に充満したという推測になっていま

す。それを知らずに資料の燻蒸で、多分、バルサンに着火した時に大爆発となった、と

いった事故でした。被害状況からして爆轟(爆発の衝撃波が音速を超える激しい爆発)

になっていたんだろうと言う推測になっています。

 

そんなことでガスは爆発は本当に恐いし、被害が尋常ではないのです。知っての通り

ガスの付臭材の臭いがしたら、火元を近づけず、室内の空気を外気と窓や扉を開けて

入れ替えをする、これを必ずしないといけません。札幌では死者がいなかったのが、せ

めてもの救いかな。