ネット上では表記の事故について一番大事な事故原因の解明を後回しにして、同乗させ
たペットの荷物扱い等が話題となっていますが、旅客機等を実際に仕事としている方々
が団体として声明を出したように刑事責任の追及ではなく、2度と同様の事故を起こさ
ないための事故原因の追究が最優先のように思います。今回は悲しいかな、能登半島救
援をしていた海保の方、5名が亡くなっているわけで一刻も早い具体的な事故原因とそ
の対策を早急にすべきです。何といっても人間の命に係わることですから。最初に1つ
だけはっきりと言いますが、今回の事故、例え海保の機長が管制官の指示を聞き間違え
たからといって即、起きる事故ではないのです。不幸にもいくつかの原因が積み重なっ
て起きえない事故が起きた、そういうことです。そこをマスコミはほぼ全然言っていま
せん。多分、意図的にでしょう。ひょっとするとそこに政治が関わっているかもです
し。
米国や英国で報道がなされているのに国内では報道されていないことが複数あるので
す。これは事実でしょう。今回、海保に関する情報だけが先行し、海保の機長、副機
長、関係する方々の氏名がほぼ最初から出ているのに管制に関する方の氏名は何も出
てきていません。これもおかしな話に思えます。実際の報道だとすれば、海保サイド
は自分たちが離陸して良いのだと思っていた節があるので、これは機長だけが勘違い
したのではなく、そんな言い方を管制官がしてしまった危険性があります。過去の飛
行機事故を見ても、この原因がかなりあるので可能性としては、そういうことなので
しょう。今、対応しましたと言っている管制側のレーダー監視員の設置もそういうこ
とっでしょう。最初からきちんと置いておけば事故は防げた可能性があるわけです。
そして思った以上に滑走路上に海保機がいた時間が2分間とか、長かったので危険な
場所にいることに気付いて海保機にすぐに滑走路から出なさいと指示していたら、
あるいは海保機に旅客機と同じ位置を知らせるトランスポンダが装備されていたら
誰かが気付いて衝突しなかったかもしれません。ですから、海保機長にも管制官に
も責任はあるかもですが、その前に事故回避設備を問題のない状態で管理しておくべ
きだったでしょうから、そこの問題は更に上のポジションの方々の責任範疇というこ
とになります。そこは誰が具体的に責任を取るとかでなく、危険な状態、あるいは
本来、そうなっているべき危険回避装置を異常なく管理すべきで会ったという大きな
反省が欠かせないわけです。
日本は30年間も景気が悪く、様々なお金、あるいは公的な予算がないかに言われて
いますが、日本国民に直接関係しない膨大な予算執行があるわけで、それを欠かせな
い空港設備や海保等の設備更新に確実に回す必要があるわけです。もし、今の政府が
あるいはお役所がそれを出来ないなら解体して刷新すべきなのです。それが今の日本
に欠かせないし、必要だと思っています。