最近、N〇Kでもやっていましたが、日本では過去に噴火口の大きさが直径10kmを超
えるカルデラ噴火、巨大噴火が1万年に1回程度は起きているのだそうです。世界に
ある超巨大火山7つのうち、1つは日本近海の阿蘇硫黄島、ここには巨大な噴火を
過去に起こした、鬼界カルデラ(きかいかるでら)と呼ばれるものが、その1つです。
こんなものが日本近海にあるなんて全然知りませんでした。単に巨大でなくて超巨大。
多分、相当すざまじい規模の火山なのでしょう。もちろん、火山灰は図にあるように
本州のかなり奥まで降り注いでいますし、津波も発生したとの調査も発表されていま
す。少し前まで話題になっていた箱根もカルデラ噴火の危険の話ですよね。
自分たちが子供の頃からの日本列島はそれほど火山活動が活発でない、安定した時期だ
ったように思います。しかし、今は東日本大震災以降、大地の大きな歪みが、エネルギ
ーが蓄積されたままで残っていると言われています。今度、どんな風な天変地異が起き
るかは、まだ科学的な予想が出来ない状況です。イギリスの大学教授が最近まとめた
レポートでは世界中で一番噴火の危険性が高いのは小笠原の硫黄島、この98年間で15m
も島が隆起してるとのこと。これも大規模な噴火になった際には日本列島にも津波が来
るのだそうです。調査はしているのでしょうが、安心出来る要素が余りない。
こんな風に考えていくと、今は地殻変動等に関しても非常に不安定で活発な時期と言え
ます。前にも富士山の噴火のところでお話しましたように地方自治体が個人を助けるに
は限度がありますから、過度の心配は不要ですが、いざと言うときに自分の家族が助か
るだけの物の用意はしておくのが一番のように思います。
註):東大地震研究所、前野深(まえのふかし)先生投稿、「科学」2014年1月号引用