歳を取り、世代が若者と言うか、若年層と相当な歳の開きがある。そういう意味では
その世代の背景とかは全く理解がない。そう言う彼らの話を耳にする機会もたまにでは
あるけれど、実際にある。その際に驚くのが、すぐに「うざい」とか「死ね」とか
言う言葉を聞くことだ。まあ、「うざい」はうっとうしいとか、面倒と言う意味なので
極端に悪い言葉ではないが、すぐに、この言葉を使う。要はうっとしいことが沢山ある
ことになる。世の中、クソ面倒なことが多いのは事実なので、それはその通りではある
が、すぐにそういう言葉を言う。それもどうも皆が皆のようだ。つまり、思ったことを
すぐに口に出すと言うのが今の若年層の特徴のように思えて仕方がない。言い換えれば
我慢をしない、と言うことなんだと思う。
もう1つ非常に気になるのは、「死ね」と言う言葉。これは自分たちの子供の頃は
言ってはならない言葉として言われてきた言葉だ。人間の命も生き物の命も大事なので
殺してはいけない。そう言われてきた。だから本当に憎らしくてどうしようもない相手
がいた時は、心の中で「死ねばいいのに」は稀に思った言葉となる。しかし、今の若年
層は「死ね」もいとも簡単に相手に言ってしまう。これは多分、ここで使われる「死」
と言う言葉に重さが全然ないのだと思う。かけがえのない大事な命とか思っていたら
「死ね」は軽々しく出てこない。非常にうがった見方ではゲーム世代の彼らではゲーム
上の「死」は一般的な、普通のことであって、それと現実での死が混在してるじゃなか
ろうか、とも思う。非常に残酷だった話を言えば、非常に小さかった頃は虫もカエルも
何匹も殺したことがある。何故か、意味もなく何匹も殺した。でも、何匹も殺して
苦しむ虫やカエルを見ていると「やってはいけないことかも」と思えるようになってき
たりもした。残酷ではあったが本当に幼い頃はそんなこともしていた。
残念なことに今の子供たちは生き物に触れる機会も非常に少ないんじゃないかと思う。
触れなければ、生き物の話は分からない。ゲームでそんなようなゲームもあるようだけ
れども、それは現実ではないし、実際の生き物はリスタートが出来ない品物である。
今はもう核家族と言う言葉も聞かないが、完全な核家族で、じいちゃんばあちゃんが昔
の我々の子供の頃のように色々大事な社会のルールを口うるさくいうこともないのだと
思う。そう考えると育ってきた環境が本当に全然違うのだと思う。じゃあ、そこは、ど
うすれば良いのか。すぐには答えは出てこないですね。非常に難しい。そんなことを最
近よく考えます。