出典:sankei biz
ドローン等が色んな産業にて有効に活用されるであろうことは、ここでも前に述べまし
たし、実際に数台ドローンを買って操作した印象がまさにそうでした。そして、この
8月から積水ハウスが1戸建ての家の検査でドローンと自走ロボットを使うニュースが出
てきました。詳細なチェックも可能ですし、機械を使うことで労働力も半分になりま
す。今、労働力不足も叫ばれていますので、その解決策は機械を使うのも1つの解決法
と思います。自分も様々な面で保安等に関する業務を長年やってきましたので、機械で
人間の代用を100%出来るか、と言う部分に関して少しだけ意見を述べようと思いま
す。人間が作った構造物で人が入れない箇所へのTVカメラの利用は本当に素晴らしい
ものでした。昔で言えばTVが白黒からカラーになった段階で情報量が一気に増えまし
た。逆に言うとTVカメラで画像を見ても、それでどういう状況か想像の出来ない人間
にとっては効果は低かったのだと思います。これは医療でのMRI等にも同じことが言え
るようです。つまり、画像を入手しても、それを確実に判断出来る人間がいないことに
は正しい解析は無理なのです。この部分でエキスパートは欠かせません。
もう1つは画像だけで人間がその場で把握出来る状況を把握出来るか、と言う疑問が
ありますが、ここはNOと言うことになります。これは少し考えれば誰にでも分かる
ことです。何せ人間は五感があるので目で見る画像の他に耳や肌、そして鼻すらも使
って様々な状況を判断出来ます。通常音との差異、通常の感触や振動との差異、そし
て、臭いの有無、差異等です。そうなると視覚だけではチェックは充分ではないこと
になります。振動音で言えば検査する人間の頭の中には通常の音のデータベースがあ
って、それとの差異で異常を確認できることになります。そういう意味ではこういう
調査機器にもそれと同等の測定機器を付けることで初めて人間に近いチェックが可能
になると思います。いずれにしても苦肉の策と言いますか、必要の母して導入される
検査用ドローンや自走式ロボット。実績を積んで是非、更に有効活用してほしいと思
います。