またよや、気になったニュースを扱う訳ですか、今回は文部科学省が7月31日に発表し
た小6と中3対象の今年度の全国学力調査の結果のお話です。4年ぶりの実施となった中3
の英語では、「聞く、読む、書く、話す」の4技能のうち「話す」、いわゆるスピーキ
ングの平均正答率が1割だったと言うニュースです。これを聞いて思わず、唸ってし
まいました。何も昔から変わってないし、テストの内容が難しかったとしても何年も
英語学習をしているのに、何も改善されていないのでは、と大きく心配してしまいま
した。そう、自分が中学生だったころからもう、50年以上年数が経過しているのに、
こんなに話せないんじゃ、学習の意味というか効果そのものを完全に見直さないとで
す。文部科学省だけが悪いとか、そんなことを言うつもりもないのです。
どう考えても中学から高校、大学にまで至れば合計8年ぐらいは英語を勉強している
ことになります。しかし、学校教育の実態をほぼ見ていないので何とも言えませんが
自分の育ってきた英語学習の環境は少しづつでも変えてきたと勝手に思っていました。
でも、今回のニュースを聞けば、「え、ひょっとして英語学習法、変わってないの?
」と完全に不思議に思うわけです。こんなのは頭がよくて器用な日本人なら少しづつ
かもだけど、改善してると信じて疑ってなかったわけです。もう1つ。英語ではない
のですが、三角形の面積、基本問題で正答率2割だったとの記述も一緒にありました。
同じ学力テストか分かりませんが、三角形の面積を2割の日本人学生した正解出来ない
って冗談ですか、と再度聞きたくなります。
こんなに学力が低下しているとしたら、今の学校はどういう生徒を作ろうとしてるの
か、全然分かりません。今まではどんな分野でも対応出来る学生を多く作ると言うの
が学校教育の大きなメインテーマだったかもしれませんね。でも、これだけ個性が尊
重されて、個人の生き方も多様になってくれば、今までの平均点の良い学生を多く作
ると言うテーマは変えて良いように思ってます。そこはある意味、欧米に近い感じか」
もです。まあ、正確なことは専門家にお願いするとして。
再度、英語のスピーキングに話を戻します。先ほどのスピーキングでは6割の生徒が
点数が零点。何も話せなかったということになります。こういうテストは専用の機器
を個人が動かして回答するのでしょうから、その操作にも慣れておらず、いきなりだ
ったら不慣れで普通通り回答出来なかった危険性すらあります。それを考慮しても
6割が零点なら、相当テストが難しかったか、あるいは本当に話すことが出来なかっ
たか、となります。今回のこの学力テスト、誰が悪いとか上げ足も取ったりしたく
ないし、具体的な改善点を正確に把握して、次に誠心誠意取り組んでもらいたいもの
です。