最近のニュースの中では、娘さんを奪われたままでお亡くなりになった横田さんのこと
が、どうしようもなく不憫に思われて仕方がない状況でした。失意のままであったかも
ですが気丈に頑張って頂いた横田さんに心から感謝をし、ご冥福をお祈りいたします。
40年以上も本当は生きていると思っている愛娘に会えないのは、どんな気持ちであ
るのか、想像に絶します。自分も嫌われている娘がいますが、こんな自分でも誕生し
てからは本当に可愛くて可愛くてどうしようもなかったのが現状です。それに肉親が
それを喜んでくれる。子供の存在は本当に大きいものでした。
それが一国のどうしようもない施策、絶対に通常やってはいけない施策で幸せが一瞬
にして壊されてしまった。言葉が出ないほどの衝撃的な話ではあるのですが、それが
日本で何十回も繰り返されていたなんて何を言葉に出せば良いのでしょう。そういえ
ば、金大中事件という事件も昔、あったことを思い出しました。韓国の大統領候補が
日本から拉致されて韓国に連れさられた、という事件です。大々的に同じようなこ
とが何度も起きているのが日本。それを私たちは暗黙のうちに了解してることに
なっています。
政治的な嫌な話を抜いても親子が何十年も会えないのはあってはいけないことで、も
しそういうことが起きたら、周囲の人間もそれが打開できるようにしてあげないと
いけない。でも横田さんらの場合は、それが全然出来なかった。孫とされた女の子
からの呼びかけにも全体を見ての妥当な対応もし、本当に感心させられました。
戦中を生きてきた、まさに気骨の人と思える方でした。だからこそ、本当は娘さん
に合わせてあげたかった。かなりです。だから、その横田さんが亡くなったとなると
残念としか、言いようがない。だからと言って国の悪口をいう気もないです。言って
もほぼ意味がないから。意味のないことを横田さんの前で言いたくない。
こんな風に考えると日本ってのは、どんな国なんだろうと思います。ある意味そこを
はっきりさせなくても生きていけた国。でも、そのツケが全部若い方、子供たちに
行ってしまう。個々の幸せがない限り、全体の幸せもないと自分は思ってます。
横田さん、今まで本当にお疲れ様でした。思いは沢山あるだろうけど、今はまず
休息してほしい。そして奥様、頑張ってほしいとは絶対に言いません。なんとか是非
サバイバルしてほしい。それが何もしてあげられない1個人の強い願いです。
合掌。