亡くなった石原氏関係のニュースがまだ多い感じですが、自分は石原氏の評価がいま1
つはっきりしない。良い政治家であったのか悪い政治家であったのかも判断しかねて
ます。超タカ派とか言われてますが、これも勝手に他人が付けた話で真実とも思えない
感じです。ただ、今日見て思ったのが14年に出版した「私の海」中に記してあったと
言う「遺言」。「ことさらに来世なるものを信じている訳でもないが、次に何に生れ変
ってこの世に現われたいかといえば、いつか相模湾の外れの三つ石崎の沖合いの潮目で
出会ったような巨きな離れ鯨になりたい気がしている」そして、「葬式不要、戒名不
要。我が骨は必ず海に散らせ」と。
これって前に自分が言っていた内容とほぼ同じ。自分はかなり海が好きで子供の頃は
海洋生物学者になりたかった。知ってる人も少ないかもですが、アクアラング開発者
で海洋学者のジャック・クストーを本気で尊敬してました。TVで放映される『クスト
ーの海底世界』シリーズを食い入るように毎回見ていたのです。尊敬してましたね、
完全に。こんな素晴らしい海に関係した仕事に就きたい、そんな風に思っていました。
そんなことから海は大好きだし、恐さも多少は知ってるし、船舶免許も取って、前は
よく砂浜に行ったりしていました。海は見ていて全然飽きないし、波は1日中でも見て
いられます。
石原氏はヨットもやっていたようですし、お恥ずかしい話ですが、そんな意味では近
いものがあるのかもです。来世に「離れ鯨」なんてなんて素敵なことだろうと思って
ます。もちろん、素敵なことばかりではないのですが、大海原を悠々と泳ぐ鯨は本当
に憧れる。狭い部屋も嫌いだし、本当は外が好きなので。骨を海に散らせ、は自分も
前に言っていた話。お墓も何もいらない。そういうことです。もし、思い出したくな
ったら海を見てくれれば良い。それだけのことです。本当は焼かれるのも好きじゃな
いのですが、対応する人も困るでしょうから焼いて小さくしてもらってOK。それで
後は海に散骨で充分です。そんなことをもう10年以上前から思ってます、
もともとで言えば石原氏は政治家と言うよりは作家だったような、そんな気がしてい
ます。そして自分に正直な方なのでしょう。好き嫌いは別として日本の有名な方がま
た一人消えたのは間違いないでしょう。合掌。