この世の中、おかしなことばかりで唖然とする出来事は多いのですが、今回の公明党の
山口代表の話は与党の代表の方がこんな発言をするなんて100%信じられない発言で
す。夏場の海水浴シーズンは処理水の放出を避けた方がいいというコメントは処理水が
人体に影響があるということになります。こんな方が党の代表なんて日本はどんな国?
自民党も何を考えてる?としか思えません。もう政治をする人間の適正不可がはっきり
と出ています。今回の福島原発の処理水でどうしても除去出来ないのが、「トリチウ
ム」。他は処理装置で除去出来てるそうです。まあ、この報道が本当と言うが大前提
ですが。
今回の場合、問題となるトリチウム水の濃度は約1500Bq/L。この数値をどう理解すれ
ば良いのかという判断になります。放射性元素ですから人体には悪影響がある訳です。
ただ、この物質が生物によって濃色されることは現在の研究ではないとされています。
そして各国等での飲料水基準では基準が厳しいEUでは100、米国では740.スイスでは
10000、フィンランドでは30000、WHOでは10000となっています。これだけ基準値に
差があるのは人体に対する悪影響の判断に大きな差があるからかなと勝手に思ってい
ます。そんなわけで、このトリチウムの濃度から見れば、さほど問題がない感じがし
ていますが、なんとも微妙な感じです。更に言えば良いか悪いかの議論はここではし
ないで言えば、トリチウム水は原子力発電施設からの放出は世界では普通に行われて
いて、その排水基準は日本では60000Bq/L,米国では37000Bq/L、フランスでは40000B
q/Lなので普通で考えれば、かなり安全を期して排水することが分かります。
この状態で言えば危険性はどうしてもゼロには出来ないものの、海水浴で仮に海水を
飲み込んだとしてもほぼ問題ないよね、と言う状況にするのは明白です。ただ、科学
で言えば危険性はゼロに出来ないので、そこは微妙なのですが。それでもどう考えて
も海水浴時期は放出を避けた方が良いというコメントにはなかなかならない感じです。
どういう発想で公明党の山口代表が、この時期にこんな発言をしたのかが、ほぼ分か
りません。今回の日本のトリチウム水放出に関しては国外から批判されるような内容
ではないことがはっきりと分かりました。そんな状況です。