気になるトピック&ニュース少し掘り下げブログ

沖縄の大好きな中年オヤジですが、ブログで色々取り上げています。(笑)

雑・もう1度、千葉の天然ガス井戸のメンテナンスのお話

もう一度、千葉県の天然ガスのお話をしようと思います。自分は大学は秋田の資源系の

大学を出ていましたから、少しだけ千葉県の天然ガスのお話は知っていました。自分が

会社に在籍していた時には県産の天然ガスが都市ガスに入ってる割合がかなりあったの

です。それでもメタンガスですから都市ガスとして利用する際には重いガスを混ぜてカ

ロリーを高めて販売する必要がありました。わずかなカロリーの違いでしたが。水溶性

天然ガスと言われるだけあって、地下水を汲みあげないとガスが出てこないので、地下

水の過剰な揚水によって地盤沈下が発生し、それで国や県からの生産抑制を強いられた

わけです。それでも石油系の資源は日本は海外から98%ぐらいは輸入しないといけませ

んから本当は今のように資源の奪い合いになった場合は国産の資源を使っても良い感じ

もするのですが、それは皆さんのコンセンサスを得ないとダメということなのでしょ

う。自分が会社勤めをしていた際には誰も資源が貴重という概念があったし、輸入出来

なくなる等は誰も思っていませんでした。

 

変な話が千葉県は天然ガスも県で使う何百年分も地下にあるわけで豊かな農作物等も

考えれば独立国としてやっていけるのはまんざら嘘じゃない感じがしてます。ガス量が

少ないとは言いながらも東京都の地下にも天然ガスはあるのです。そこそこ前でしたが

都内での温泉掘削で天然ガスに火が付いて大騒ぎになったこともありますから。さて、

茂原地域の天然ガスが地下の圧力だけで勝手に自噴(じふん)と言いましてエネルギーを

加えなくても生産されるガス井戸があるのです。井戸の法廷償却は3年でしたから、そ

んな成績の良い井戸はガスが安いのがお分かりになると思います。ただ、地上のガス井

の圧力では数kscかかっていたりなので、その生産を調整する装置の交換等は本当に大

変でした。自分が入社した時にその装置の大元のバルブを交換していたのですが、そ

のバルブを外すと物凄い音と共にかん水と呼ばれる塩水がガスとともに数十メールと高

さで噴出するのです。もう40年以上の前のお話ですから、塩分で被害が出ても補償すれ

ばそんな大きな問題になっていなかったのかもです。井戸を抑圧して、例えば水を注入

してガスと水の噴出を抑えるというのは、後から生産が減る危険性があるということで

しなかったのです。

 

今はそのバルブの交換をどうやってやってるかは知りませんが、自噴をしているガス井

の噴出は音も凄かった。ゴー!っと言う音が凄くて話は全然出来ません。完全に作業す

る人間は目で合図して作業をしていました。水と一緒に砂も多少ですが出てくるので

それが顔に当たると痛くて痛くて。当時は1つのガス井戸のそのバルブを交換したら

それで1日の作業は終わり、そんな感じだったのです。午前中に作業の準備をして、午

後、そのバルブを交換してカッパを着ていても全身びしょ濡れで現場から帰ってくる、

そんな感じです。多分、10坑井ぐらいはやったかも。古き良き時代ったかもですが、本

当に懐かしいお話でした。