今まで30年以上、自動車には乗り、4tのユニックまで運転をしたこともありますが、国
内の自動車会社で乗りたいと思える車は、そうそうない。もちろん、様々な車には乗っ
たことがありますが、どうも特にトヨタの車に乗りたいと思ったことがないです。非常
に完成度も高いし、新技術もあるしで評判も良い車が多いようですが、乗りたくないで
す。トヨタに乗りたいと思わないのも完全に嗜好の話なのでしょう。それと運転してい
て何かが違うと言う感じなのです。そういう意味では大人気のプリウスとかは本当に乗
りたくない。なんか違う感じなんですよね。新技術が沢山導入されて、その分では好き
なはずなのに。
自分が今乗っているのはマツダのCX-3,ディーゼルの4WDです。クリーンディーゼル
エンジンにも惹かれたし、もちろん、スタイリングももです。外観は本当に好きですね
。シンプルなところが本当に好きです。マツダは会社が小さいので、まだ、トヨタのよ
うに細部まで洗練された車でもないのですが、好きです。最初にルマンで日本企業とし
て初めて優勝したのも、マツダです。そういう部分がかなり好きです。応援したくなり
ます。そう言えば最初に買った車もRX-7の中古車。この車も本当に好きでした。良い
車でした。燃費はね、確かに良くはなかったです。でも運転していて本当に楽しい車で
した。CX-3もクリーンディーゼルは専門家の方からは酷評もありましたが、それで良
いんです。なんせ新技術エンジンですから。さて、マネーポストWEBにマツダ車の話
が掲載されていましたので、ご紹介します。自分としては変に頷いた掲載内容でした。
【マネーポストWEB 7月1日】
森永卓郎氏 マツダ車がどれも似ていて楽しいのは経営革命の成果
【書評】『マツダ 心を燃やす逆転の経営』/山中浩之・著/日経BP/1600円+税
【評者】森永卓郎(経済アナリスト)
最近、マツダの車を見ていて、気になっていたことがある。一つは、どの車種も同じ顔になっていることだ。正面から見たデザインが、コンパクトカーのデミオからオープンカーのロードスターまで、同じ印象になっているのだ。しかも、塗装が「赤ヘル」カラーのものが多い。もう一つは、その乗り心地だ。私は普段、トヨタ車に乗っているのだが、静かで、滑らかで、燃費が良く、快適そのものだ。ところが、たまにレンタカーでマツダ車に乗ると、キビキビ動いて、実に運転が楽しいのだ。ただ、なぜそうなっているのか。深く考えたことはなかったが、本書を読んで、謎が解けた。それらは、経営革命の成果だったのだ。
1980年代から1990年代にかけてマツダは経営危機に陥り、1996年には、米国フォード社の傘下に入らざるを得なかった。フォードからは、世界共通の設計や部品採用による大量生産、コストカットを求められたが、マツダ改革の立役者である金井誠太元会長は、それに従わなかった。本書では名指しは避けているが、金井氏はマツダをBMWのような会社にしたかったのだ。そういえば、BMWも、どの車種でも同じ顔をしているし、スポーティな走りを売り物にしている。
ただ、BMW路線がフォードの経営改革圧力のなかで生まれたところが興味深い。コストを下げるためには、車種を絞る必要がある。しかし、マツダにとって、多様性を放棄することは、致命傷になる。コストと多様性は、トレードオフの関係にあるが、マツダが目指したのは、二兎を追うことだった。
マツダ車が似ているのは、デザインだけでなく、プラットフォームやエンジンなどすべてにわたる。一つの基準を作ったら、それを車種に応じてマイナーチェンジする。そのことで、開発費も部品の調達費も下がるのだ。ハイブリッドをあきらめ、既存エンジンで最高の燃費を追求する。マニュアルシフトで、運転の楽しさを残す。そんな車作りは、非一流企業の経営戦略として、見事としか言えない。
※週刊ポスト2019年7月5日号
そうなんですよね。マツダ車は運転していて楽しい。フィーリングが合う。そんな感じ
です。CX-3も随分リコールがありましたが、全然気にしません。喜んでディーラーに
車を持ち込んでいました。マツダ、頑張れよ。