今回の新型肺炎、コロナウィルスでの各産業のダメージは想像以上に大きく、個人経営
では廃業のお話も多く聞こえてきている状況です。特に都内では槍玉にあがった新宿で
はそんな話が多く聞こえてきています。経済が危ないではなく、経済が死んでしまう、
そんな状況なのだとはっきり分かります。どの業種も死活問題の状況ですが、自分が今
日取り上げたのは航空企業、そう、ANAとJALのお話です。ニュースで聞こえてきてい
る内容では国際線は9割以上が空席。これは先進他国の新型肺炎の患者数増加状況を見
れば当然のことでしょう。しかし、これもどうしようもない(はっきり言えば中国が
しっかり対応していたら、こんなことには・・・)ことで企業努力でと言うのは根本的
に無理があります。本人たちに責任のない天災?人災?ですから、ある意味の公的な
人員輸送機関として存続させないといけません。
実績ではANAでは2020年4月~6月の旅客数は国内線で前年同期比88%も減少。国際線は
同96%も落ち込み、売上高の7割弱を占める旅客事業の需要が消えたことになります。
そして、JALについては国際線の運航率は4月が12%で、5~6月は4%まで低下した。国内
線も4月中旬から6月中旬まで3~4割にとどまったそうです。今の状況ではPCR検査体制
が、やっと1日2万件を超える状況となりましたので、コロナが確認された人の人数は
増加する一方でしょうし、入院の必要な患者数も微増となっていますので全く収束する
状況となっていません。従って、このままでは旅客機の利用はますます減少すると予想
されます。
2つの企業とも自己資本率が米国と比較して高いのですぐに倒産等の危険性は高くない
と言われていますが、両社とも何千億円もの負債を抱えてどこまでサバイバル出来るの
か。普通の企業であれば近いうちに倒産になるのは間違いありません。そういった意味
でも日本国内には2社必要と自分も思っていますので是非、国が援助してあげて欲しい
と強く思っています。これは是非ともですね。