また、話題となったCCS(Carbon dioxide Capture and Storage)、いわゆる、「二酸化
炭素の回収と貯留」のお話です。現状は何度も言うように地球温暖化の原因に関して
は、二酸化炭素かどうかは断言出来ない状況ですが、大気への放出は止めましょうと
言うことなのでしょう。実際、元の勤めていた会社は、それに関しての窓口のような
セクションは自分の部署だったので、古い情報ですが色々やっていました。
そもそも論で言えば、エンジニアリングとしては格好の悪い、単に大気に二酸化炭素を
排出するのではなく、地中等に捨てましょうと言うだけなのです。個人の好みで言えば
余り良いようには思っていません。要は貯留なんて言葉で言っていますが、地中深くに
捨てるわけで、その入れ物になった器が永久的に堅牢であれば良いのですが、そうでな
かったら、どうなるのか等々考えれば、色々難しい問題が出てくるように思います。
実際にそんな試験も千葉の地でやっていた訳です。もちろん、公的な機関としてです
が。そして、ある国の研究機関が千葉県市原市の地下に二酸化炭素を貯留した際に
どういう現状が起きるか等のシミュレーションを過去にしていたことも十分知って
います。なんせ内房は火力発電所があるし、二酸化炭素の発生源に近い場所に地下
貯留が出来たら、そんな楽なことはないので。しかし、残念ながら大体千葉県の地下
は1000m~2000m位までは堆積岩で固い、強固な地層はないのです。
いずれにしてもそんなこんなでCCSもコストがあって初めて実際に出来る訳で捨てる
物にはそんなに費用はかけられないのです。もっと言えば日本で発生した二酸化炭素
を他国に持っていって地下に廃棄するとしたら、それは大反対です。廃棄物としてな
ら自国内で処理すべきと考えます。いくらお金で協力するからと言っても他国には
持ち込むべきではないですね。
後は二酸化炭素を削減しても基本気に廃棄ではチャラではないよね、と言うのが自分
の感覚です。結構、自分では森林が吸収する二酸化炭素の量をどうやって正確に把握
するのかが分かっていないのです。そう考えれば大きな声でCO2フリー!なんて言えな
い気がするんです。
と