日本は先進国の中でも自殺者が多いのはご存ことと思います。小学校から高校まで
を含めると年間300人台の半ばまで、その人数がいることになります。この人数をどう
捉えるかですが、自分としては多いように思っています。今回のように中学生で自分の
命を絶ってしまう人数は、ほぼ100人います。100人のうち、女の子の割合は分かって
いません。それでも、せっかく生を受けて生まれてきたのに、本当に残念で悲しいこ
とです。
そして、先生も学校も教育員会もいじめで自殺になりそうな子供を守ることが出来な
かったことを本当に悲しく思います。要は今までの教訓が生きていない。子供とまとも
に接していない。そう思うからです。今はどうか知りませんが、自分たちの子供の頃は
先生は聖職でした。そう、子供ながらにも尊敬出来る先生がかなりいました。そういう
先生方は本気で自分たちと接してくれたように思います。多分、教育システムも学校の
運営も今と違っているかも知れません。
今回の加古川市の中学生の自殺に関する報道も、もし報道の内容が正しいものだとする
と学校も先生も必要な対応もしておらず、加えて「いじめ」に関する生徒からの証拠も
ないとか捨てて証拠隠滅を図った恐れすらあります。加えて、そんな事実が明らかにな
っても当事者である自分たちで「法的責任は否定せざるを得ない」とか「訴訟中なので
答えらない」とか一見冷静な答えにも見えそうですが、実際はまったくトンチンカンナ
な答えをしています。当事者が責任はないとか言ったとしても何の意味もないし、第一
子供の側に立って再発を無くす立場の人間の立場にはまったく見えません。
確かに悪いことや酷いことは隠したくなります。それともし、今の学校が子供を守れる
組織になっていないとそれは変えていかないといけません。非常に気になるのは、今の
先生方がどういう指導を受けて育成され、現場で上司からどのような指導を受けている
かです。普通、組織は1担当者が対応出来なくても、その上司とかサポートする人間が
いて一応、対応できる組織になっているはずです。そんな風に考えていくと個人の先生
の責任だけを問うのではなく、今の学校の組織そのものが子供を守る組織になっていな
いのではないか、そんな気がしてきます。今回の件もどうも調査をすると臭いものに
蓋をと言う感じになり、どうも真実が見えてこない。解決法は真実をしっかり把握し
それを踏まえてでないと解決法がないはずです。今後、本気でどのようにして、いじめ
による自殺を防いでいくのか。この少子化時代、子供は本当に社会の宝なんです。
なんとかしないと絶対にいけません。なんとかしていかないと。