ネットでyahooのニュースを見ていたら、「ウミガメ放流会、やめて 日中の放流「ほ
ぼ死ぬ運命」研究会会長が訴え」の記事が出ていたので、なんだろうと思って読んでみ
ました。自分の住んでいる千葉の九十九里浜でも少し前までは浜辺にウミガメが卵を
産みにきていた場所があったようで、それを何度か目にしたことがあります。もともと
海は大好きなのでそういったことに子供の頃から興味があったわけです。ニュースの内
容は「ウミガメのふ化は真夜中で生まれて4時間以内に海に戻るので、日中に産まれ
た子ウミガメを海に戻してもほぼ死んでしまうので、やめたほうが良い」と専門家が
注意を促した、そんな記事でした。
どうもこういった子ウミガメの放流はイベントとして地方自治体が子供たちのために
やっていたようですが、専門家の意見も何もそもそも論では産まれたウミガメを大事に
海に戻して海の自然環境を守りましょうの啓蒙をすることでしょうから、最初に調べて
おけば、何の問題も起きなかったはずです。そう考えるとどこでボタンをかけ間違えた
のか。単純に自治体の担当者が駄目だでは物事は解決しないように思います。詳細は
今は調べませんが以前はウミガメも個数が減り、問題になっていた気がしています。
子供にしてみても本当は産まれたばかりの小さなウミガメを守ってあげたいと言う気持
ちは違うでしょうから、後から事実を知ったら、相当傷付いたりもあるでしょう。それ
に本をしっかり読んでる子なら、産まれたばかりで弱い子ウミガメをこんな明るい時間
に放流して大丈夫なの?と気付く子もいるかもです。弱い子は敵に見つけられたら殺さ
れて食べられてしまうことが分かっていたら余計にです。人間は確かに知識もあり、
少しだけ自然に関わっていることもあるわけですが、自然なんてのは人間の勝手な都合
と関係なく回っていってるわけで今回の件もまさにそうでしょう。
自治体が今回の件に気付かなかった理由ですが、勝手ながら自分はそれを振り返ってみ
る時間や心の余裕がなかったのでは、そんな感じで見ています。コロナの対応もあった
し、世の中、余裕がなかったのも事実なので。それでも日本の場合は自然は征服すべき
対象ではなく、自然の中で協調しながらやっていたのが昔からの日本人なはずです。
それでも時代も変わり、人の心に余裕がなくなってるから、その根本も変わってきて
いるのかも知れません。そんな部分を少しだけ考えさせられました。