今月5日のCNNでは、 ローマ教皇フランシスコはこのほど発表した回勅「フラテッ
リ・トゥッティ」の中で、新型コロナウイルス禍における資本主義は失敗に終わったと
の見解を示し、自由市場政策では人道上最も差し迫った課題全てを解決できないこと
が、今回のパンデミックで示されたと指摘した、と言うニュースが報道されました。
世界的にも非常に影響のあるローマ教皇のお話ですから、キリスト教の信者の方々には
相当な影響がある公文書のように思います。
海外のニュースで話題になった中でも気になったのは先進国がコロナ肺炎のワクチンを
買い占めて、所得の少ない国々の方々にはワクチンが渡らないだろうと言うニュースで
す。確かにこれは非常に気になったニュースでした。日本では国がワクチンを購入する
計画で国民全員に渡るようにするようなニュースが出ていましたから、本当に恵まれて
います。これがGDP世界3位のメリットのようにも思います。自分たちは良いとしても
お金がない人たちが苦しんで亡くなっても良いのか、と言うお話になると、「それは
違うよね」となってしまいます。そこはお金を持っている国の人たちも政府も、その
対応を考えないといけませんが、現状ではそこはどの先進国も対応しているとする
ニュースは目にしていません。
また、これだけ各国が有機的に繋がっているのであれば、今回のようなバンでミック
対応として発生個所での封じ込めを確実にしないと絶対にいけないということです。
もし、今回の件が某C国が発生源であれば自国で封じ込めると言う対策を絶対にしなけ
ればいけなかったことになります。これを読んでいても気付くを思いますが、今、スー
パーマーケットに行ってみると想像数の外国から様々な品物が日本のスーパーマーケッ
トに届けられています。地球の裏側にあるチリから届いた品物が普通に店頭にあるわけ
です。
スーパーマーケットですら、こんな感じですから世界が分業化されて、それで有機的に
各国が繋がり、経済活動が普通に進められていることが分かります。単純に言えば、そ
の相手先がバンデミックで通常の経済活動が出来なくなったら、それは即関連した相手
国にも甚大な影響が及ぶことになります。世界中に、そういった品物を求めるのは
そこに安くて良い品物があるから、に他なりません。そんなことを思いめぐらせていく
と今回のローマ教皇のお話は胸にズドンと来る重いお話になります。
そもそも論で言っても資本主義では経済規模は拡大していかないと幸せになれないと
と言う部分、GDPは常に伸びていかないと幸せになれないと言う点は最初から大きな
疑問を抱える部分でした。今回を機会に自分の幸せな生活とは何を指すかについて
考えてみて良いように思います。