予想はしていたというものの、ANAの希望退職を募集と冬の賞与ゼロにが報道されま
した。搭乗客がいないのだから仕方がないと言う方もいるでしょうが、日々収入がある
べき企業が何か月もお客のいない操業をするとなると、どうしてもそうなってしまうこ
とは素人でも分かります。それでも該当する人たちにとっては相当深刻なお話になるの
は間違いありません。多分、大手だから今になってそんな対応で済んでるんだろと言う
方もいると思います。実際のお話、中小では店じまいして営業を止めたお店がいくらで
もあるわけで。しかし、未知の菌によるバンデミックは何年も前に警鐘が鳴らされてい
たのも関わらず、資本主義国のどこの国も全然対策をしていなかったことになります。
警鐘が出ていて対策が出来ていないというのは、本質的には愚かだったことになりま
す。予想は出来ていた訳ですから。いつまでも安泰でいられると、たかをくくってい
たのかも知れません。また、先日もローマ教皇の談話をここで載せたように資本主義
社会の限界が見えたとも言えます。悲しいかな、そういうことなのでしょう。
そう言ったこともそうですし、世界中の富の9割以上がほんの僅かな人数の人間に所有
されてしまっている現在を見ても。その点からも資本主義社会の限界が既に見てきて
いたように思います。甘い考えだろ、と言われそうですが、地球に住む出来るだけ多く
の方は幸せでないといけないと自分は勝手に思っています。その点では資本主義は成長
期を通り過ぎ、減退期にと言いますか、老衰期に入っている気がしてなりません。
話を元に戻すとANAでは退職金を割り増す希望退職の実施を労働組合に提案したそう
です。人件費のカットでコストダウンをすると言うことでしょう。この状況で冬のボー
ナスも無くなるとなると社員の方々は本当に苦しい生活を強いられることになります。
多分、これからはそんな暗いニュースが相当数続くのでしょう。それでも我々自身も
なんとか生きていかないといけませんし、若い方々や子供たちに何とか希望を持てる
ようにしていかないといけません。苦しい時ほど笑顔でやり過ごす、そんな風にして
いこうと思っています。