気になるトピック&ニュース少し掘り下げブログ

沖縄の大好きな中年オヤジですが、ブログで色々取り上げています。(笑)

佐賀県が国のコロナ交付金で鐘を設置する件を考えてみる

f:id:o-kenya777:20201127124635j:plain

f:id:o-kenya777:20201127124653j:plain

 

 自分がまた知らないことで少し世間が騒いでいるようなので、少しだけ触れたいと思

います。そう、佐賀県の知事が発案の県庁に「佐賀誓いの鐘(仮称)」を国の新型コ

ロナウィルス対策の臨時交付金で設置する案のようです。単純に批判はせず、どこが

問題視されるかを見てみようと思います。何回も言いますが、前提はマスコミ報道が

正確と言う前提でお話は進めます。

 

まずは根幹の鐘の設置目的ですが、県は2017年、熊本県国立ハンセン病療養所「菊池

恵楓園」に、患者への差別の歴史を忘れないようにと、鐘を寄贈した例にならい、病気

が治って社会復帰する入所者を、鐘を鳴らして見送っていたと言う習慣に沿って、

鐘を通じて「ハンセン病への差別の反省や、コロナで誹謗(ひぼう)中傷をしてはいけ

ない、といったことが伝えるため」としています。そこは大きな問題として扱う感じ

 

 には見えません。これに追加で知事が「たまに県庁で『カラン、カラン』と鐘が鳴っ

たとき、改めて自分たちがやってきたことや、今後やるべきことに対する警鐘、自分

たちに対する鐘の音が、という意味で、非常に大きな導きになる」と説明したそうで

すが、これは微妙ですね。駄目というよりそういう効果があるかは余り期待できない

ように思います。むしろ鳴らした当人たちへの記憶としての効果が高い気がします。

総括するとそもそもの目的に関しては、大きな問題はない感じです。

 

さて、次に、この案に対して国の新型コロナウィルス対策の臨時交付金を使う件

ですが、これは私の判断では批判を受けるし、まずい気がしています。それは現状が

どうあろうと、この先、このコロナ肺炎の蔓延に関して、何が起こるか分からない

ためです。現状では問題がないとしても先のことは分かりません。そういう意味で

問題視されると思います。また、費用は779万円も知事は高くないと言っていますが

一般家庭にしてみれば年収以上の金額を高くないか、と言えば、これも非常に微妙。

要は知事さんはどう思うかではなく、一般県民がどう思う金額か、と言う判断に

なるように思います。

 

最後に、この鐘の発案が知事であった点も微妙に思えます。これは知事が発案してが

いけないと言うことではなく、県民の発案であったら何も問題はなかった気がして

います。そして、使う予算も国の疾病に対しての交付金でなければ、そんな問題に

ならなかったかも知れません。それと追加で言えば佐賀県の幹部も外部対応が本当に

下手です。こんなのは怒った方が負け。第一、今のマスコミと喧嘩をして自分たちの

したいことが大きな障害もなく通せると思うのが勘違いと思います。もっと言えば

県の部長が言った「県民に誤解をマスコミが与えた」は最初から、そういう内容で

多分報道をしているので、それを大声で叫んでも何の意味もありません。正攻法で

怒るのではなく、のらりくらりとしたたかにやり取り出来る位でないと切り抜けら

れません。批判の意味ではなく、県の幹部は立場は本当に偉いので、そういう意識

は持ち合わせにくいと思っています。

 

余計なことも言いましたが、これに関しては実経験での自分の判断も入っています。

勝手と言えば勝手な意見ですが、このままでは佐賀県には勝ち目は薄いと思って

います。対応と外部に言っていい内容の判断、間違えています。取り合えず。