ことの発端はBP(ブリティッシュ・ペトロリアム)がトラック運転手の不足を理由に一部
店舗の休業を発表したことから、ガソリンのパニック買いが流行り、全国約8000店舗
あるガソリンスタンドの約半数が「品切れ」となり、ガソリンを購入出来なくなってし
まうと言う一大トラブルが発生したそうです。これはどう考えても大騒ぎになります。
運搬が出来ないでのガソリン不足。こんなの想像もしていません。運転手不足の主な原
因は、2020年12月末に英国がEUを完全離脱し、EU出身者が英国で自由に働け
なくなったことによるそうで、想像はしていたものの、実際の対応が不足していた、
ということでしょうか。
政府は軍人を急遽、訓練して燃料輸送に充てたり、外国人ドライバーを急遽、募り、対
応するそうですが、早急にこのトラブル解決にはならない感じです。もともと同種のド
ライバーは賃金が安く、他国からの出稼ぎで賄っていたそうですが、コロナの流行と
EUから英国が離脱したことで入国ビザの取得が難しくなり、結果、ドライバー不足に
なってしまったようです。同様にガソリンの運搬だけでなく、物流に関わるドライバー
不足が深刻で現状、10万人のドライバー不足までニュースとして出てきています。これ
は本当に大混乱になってしまう。英国では新型コロナ対策の規制が撤廃されて経済活動
が上向いており、ドライバー不足から、商品が届かず、スーパーマーケットの棚が空に
なるなどの影響が実際に出ており、生活に大きな影響も出ていると言いますから、本当
に大変な状況になっているようです。
そんなことからガソリンの小売価格も1リットル約210円まで上昇しており、これもまた
生活を圧迫しているということです。様々な理由からEUから離脱した英国ですが、こ
んな問題が日常起きるのなら、ますます後悔することになるでしょうし、離脱後の入国
ビザの取得が困難なこと自体、外国の方の英国での就労意欲を欠くことになり、深刻な
問題が継続したままになってしまう危惧が消えません。予測がしっかり出来なかったと
は言え、これほどまでに外国との繋がりを深刻に考えさせられたトラブルもないように
思います。明日は我が身で日本も今後同じことが起きないようにしないとです。実際の
話、自分の周囲でも比較的大手の企業でしたが、団塊の世代が大勢退職になったことで
企業の存続が出来なくなり、結局、会社を閉めた事例もあったのです。そんなことが
本当に起きるので余談は許されない。そう思っています。