表記の件、秋田県知事の失言から多少騒動になった感じですが、結果、じゃこ天が売れ
たということですから結果、OKな感じでしょう。県知事の失言は確かにペケですが、
彼が何を感じていたか、とか概ね分かるのです。前に奥様も秋田市生まれで大学も秋田
であった自分には概ね、その理由が分かります。東北の中でも秋田は食べ物については
本当に恵まれた土地なのです。特に自分の生まれた岩手は昔から日本のチベットと言わ
れていて「やませ」と言われる寒流の影響を受けた冷たい風の影響を受けるため、冷害
が多々起きていたために農作物が育たない年が多かったのです。今も記憶に残っている
のが不作でダンコンを生でかじっている岩手の子供の写真ですね。社会科の教科書に載
っていたと思います。子供ながらにも恥ずかしかったし、祖先は苦労したんだな、そん
な風に思いました。
それと比べて秋田は冷害なんてものはない風土。お米も出来るし、それが美味い。水だ
ってかなり綺麗で美味しい。そんな訳で美味しいお酒も出来るわけです。また、食に
関しては自分の目から見れば、かなりの贅沢を普通にしています。飲んだ後も必ず食事
をするのです。完全に習慣になっていて、それがないと飲んだ席が終わらない、という
感じなのです。この説明だけではわかりにくい感じもですが、食に対して拘りがある、
そんな感じです。確かに食べてみても秋田は食べ物が美味しい。水もそんな気がしてい
ます。なんせお米の「あきたこまち」は大好きですし、「かやき」とよばれる、いわゆ
る「貝焼き」と呼ばれる鍋料理はかなり美味しい。これに「きんき」とか入れたらもう
涎が止まりません。自分は子供の頃から「漬物」が大好きでしたので、漬物でも秋田は
天国です。唯一、何故か「いぶりがっこ」だけはそんなに好きじゃないのですが、他は
もう大好きで食べだしたら、止まらない。それでも塩分の取りすぎは良くないというこ
とで食べる量を自制していますが。
紹介が足りない感じですが,そんなわけで昔は食べ物に恵まれていなかった岩手から見
れば、秋田はある意味、食の天国なのです。そして、そこに住む方が食に拘ってる、そ
んな地域です。気取ってる感じまでいかないですが、なんというか食に自信があるとい
うか自負があるというか、そんな感じです。今回、話題となった佐竹知事は例の秋田の
殿様であった佐竹の佐竹。直系じゃないようですが、秋田県仙北郡角館町の生まれ。
ですからバリバリの秋田県民。なんせ角館は秋田美人で有名ですし、食べ物も美味しい
場所。それに東北大学工学部精密工学科卒業ですから、頭は良いほうなのでしょう。
お顔を拝見しても、もろ秋田人、そんな感じです。
今までも色々まずい発言もあったようですが。今回の話は23年の10月「秋田の未来を
創る協議会」設立会議で講演を行った際に、秋田の料理と比べて四国地方の料理はうま
くなく粗末である旨の発言をした時の談話であったようです。「秋田ほどうまいものが
ある所はない。四国なんかもう大変です。酒もうまくないし」「メインディッシュが出
てきてステーキかなと思ってふたを開けたら、じゃこ天。貧乏くさい」「あと高知県。
どろめ。あのうまくないやつ」などと、四国をおとしめる発言を繰り返したというお
話。
佐竹氏は公職の方ですから、こんな言い方をしたら本当にまずいのですが、一般人の
東北人であった自分がメインディッシュで、あの「じゃこ天」を出されたら、「!?」
「え?なにこれ!」と思ってしまうのは間違いがありません。(汗)。見た目はどうみて
も油揚げ。見た目だけでメインディッシュじゃないと思ってしまう。どろめと言うのは
多分食べたことがないと思うのですが、東北では小魚は食べ物としては多分、ランクが
低いのだと思います。味を確かめていないのであくまでも見た目の話。そんなわけで
公の講演で他の地域の名産を悪く言うのはあってはならないことなのですが、内心は
理解出来るのです。