鴨川シーワールドではよく見ていたシャチですが、今回の報道では欧州のシャチが有毒
なポリ塩化ビフェニール(PCB)廃棄物のせいで絶滅の危機に瀕しているとの研究成果
発表がありました。自然に分解されにくいPCBは、イルカなど様々な海洋生物の脅威に
もなっており、繁殖能力を著しく害しているということです。結局は子供を作れない、
産めないということなのでしょう。PCBは1987年に禁止されるまで欧州各地の工場や
建築現場で広く利用されており、食物連鎖を通じて濃縮され、シャチやイルカの脂肪組
織に蓄積され、母乳を介して子世代の体内にも有毒物質が引き継がれていくのだそうで
す。英ロンドン動物協会に所属し、14日に発表された、この論文の第一著者のポール
・ジェプソンしによると「西ヨーロッパの沿岸にはシャチはほとんど生息していない」
し、「地中海や北海では既にシャチは姿を消した」と付け加えています。更に西ヨーロ
ッパ沿岸でも「生き残ってるシャチは非常に小型で繁殖能力が全くないか、あってもほ
とんど衰えている。」と言っています。
毎度の話になるかもですが、非常に大きな問題です。人類が発展を初めてから、様々な
生き物が絶滅してきています。シャチは身体が大きいので食物連鎖でも上位の生き物で
すから小さな生き物に蓄積された有害物質が更に濃縮されると言う悲しい運命を背負っ
ています。そういった理由からPCBの害が非常に大きくなってしまったのでしょう。
確かにシャチは鯨を食べますし、アシカの赤ちゃんとかを食べるので、嫌われる部分も
ありますが、それが人間の勝手な感情で、動物としては掛けがえのない動物とも言えま
す。どんな物が具体的にシャチの身体に取り込まれているのか、わかりませんが人間が
彼らを絶滅させてしまうのは、間違いのない話です。何とか様々な研究を重ねて、彼ら
が絶滅しないようは方法を見つけてほしいと切に思います。勝手な言い分かもですが、
これが本音ですね。