もう、この年齢ですし、子供の頃は親から「漫画ばかり見ていたらアホになるよ」と何
度も言われていた自分ですが、当時の漫画も決して、そんな風になる漫画ばかりでもな
かったように思いますし、日本の漫画は本当に内容が良いし、作品としてのレベルがか
なり高いように思ってます。もう中年になってから、そんなアニメに何度も出会ってい
ますが、今回も自分にとっては宝石のような素敵なアニメに出会いました。
題名は「3月のライオン」というアニメです。Netflexを最近よく見ているのですが
そこで出会ったアニメです。主人公は17歳の若いプロ棋士。事故でご両親も兄弟も亡く
して知り合いのプロ棋士のおじさんに育てられ、自立して成長しながら、人間として
過去自分に足りなかったものを獲得していく物語です。まあ、自分は将棋は余り好きな
ほうじゃないのだけど、ここに描かれてる棋士たちは本当に人間らしい描き方でぞくぞ
くしてくる感じです。臨場感が変にある、そんなことかも知れません。
そして、彼を温かくいつも迎えてくれる和菓子屋の方々が本当に良い。お姉さんも妹
さんもちっこいチビの女の子、そして、おじいちゃん、ネコたちもです。余りに素直
で実直な人間ばかりで、ハラハラなのですが、自分としては、こんな人間が理想と思
っているので肩入れしてしまうんです。「頑張れ!」って。ここでも描かれています
が現代はそういう人間が生活しにくい環境です。ここでも仲間外れにされて、いじめ
られてるお友達を助けたことから、中学の妹さんは自分もそれが原因でいじめの対象
にされてしまいます。こんなのは世間では今は普通でしょうし、このアニメの中でさ
え、それはなかなか解決しにくい問題なのですが、妹さんは登校拒否になりそうに
なりながら、本当に苦しい状況なのに何とかサバイバルしていくんです。そこには主
人公の若いプロ棋士君も自分が妹ちゃんを助けるために何が出来るかを必死で考え、
それを行動に移していくんです。その辺の描写に余りにも心を打たれて涙が出てしま
いました。この辺の描写はアニメとか関係ないぐらいに力があって本当に素晴らしい
アニメでした。
まあ、こんな稚拙な文章では分かりにくいと思うので、興味のある方は漫画でも良い
でしょうし、アニメでも是非ご覧になると良いと思います。ウィキペディアで調べて
見るとかなりの数の賞を受賞しています。作者は、羽海野チカさんという女性の方の
ようです。女性の素晴らしい漫画家さんん、かなり多いですよね。素敵です。
取り合えず、この辺で。