今はもう旅客機に搭乗する機会も無くなり、ある意味、寂しい気持ちもありますが、も
ともと旅客機の搭乗は恐い部分も結構あるのです。もう自分も60代後半ですから最初
に旅客機に乗ったのはYS‐11だった気がします。空路は羽田から秋田。この時は本気で
かなり揺れた記憶があります。横にスライドした記憶はないのですが、上下動は本当に
激しくて自分の感覚では一気に数十mは落ちてるよね、っていう感じでした。それが上
空のフライト中、ずっと続いていたわけです。自分は窓側の席で翼が見えていましたか
ら、YS-11の翼がかなり動いていた記憶があります。それでも工学系の人間なので翼は
動くことで破壊しないと分かっていたので、そこは恐くなかったですが、隣に座ってい
た若めの30代ぐらいの男性が椅子の肘掛けの部分をがっちり掴んだまま、青い顔をして
いたのがかなり恐かった記憶があります。YS-11は今思えば機体も小さく、搭乗した
季節も冬だった感じなので冬の日本海側を飛べば、揺れて当たり前だったのかもでしょ
う。でもそれ以降はYS-11には搭乗してない感じです。(汗)
そんな経験と新婚旅行でチューリヒに行く際にジャンボ機がアンカレッジ空港で1回着
陸した後、多分、100m弱ぐらい再度、飛び上がった経験もあるのでそこそこ恐い旅客
機での経験はしていますし、シートベルト着用のサインが消えても自分は絶対にシート
ベルトを外しません。恐がりだと思われるかもですが、自然のことが分かっている方
であれば、気象予報やレーダーで概ね、気流は安定しているという判断が出来ても絶対
に機体が揺れないという保証はありませんし、そもそも自然とはそういうものと言う概
念がしっかり頭の中に入っているのです。
今回のシンガポール航空の乱高下事故は今年の2024年5月21日にヒースロー空港からシ
ンガポールのチャンギ空港へ飛ぶ際にミャンマー沖のベンガル湾上空を飛行中に晴天乱
気流に遭遇して乱高下した航空事故で機体のボーイング777としては初めての死亡事
故となっています。不幸にも70代の方が心臓発作で亡くなり、70名以上の方が入院し
たそうですから、かなり酷い事故だったように思います。3分間で高度11000mから高度
9400mまで降下ということで墜落した感覚だった話も出ています。入院した方も頭へ
の傷が多かったようですから、天井に頭を激しくぶつける等あったのでしょう。恐い
なんてもじゃなかったでしょう。加えて、晴天であっても乱気流は起きる、これを
旅客機に乗る方はしっかりと頭に焼き付けておくべきです。シートベルト着用サインが
消えたと言う意味は決して安全ですと言う解釈ではなく、トイレ等移動はOKになり
ました程度と思うべきです。事故後の機内の撮影動画を張っておきます。
📹 MatichonOnline pic.twitter.com/NBavrogRcU
— Breaking Aviation News & Videos (@aviationbrk) 2024年5月21日